平成27年9月 デンマーク研修「森の幼稚園」視察レポート
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企画広報を中心に、当社メディアサイトの運営やデザイン、記事の担当をしています。ロスジェネ世代の1981年生まれ。バイタル勤続15年目(2019年現在)を迎えています。自社の様々な活動や介護福祉のより良い情報を発信するために、日々奮闘中。僭越な文章ではありますが、暖かい心でお読み下さい。
デンマーク ボーゲンセにある森の幼稚園の視察について)※平成27年9月中旬視察レポート
まず、森の幼稚園についてですが、1950年台半ばに自然な保育を目指す幼稚園として”森の幼稚園”という制度がデンマークで生まれました。森の幼稚園に通う園児は「体が丈夫」「コミュニケーション能力が高い」「情緒が安定している」という特徴を、長年の制度開始からの分析によって分かってきているようです。長い人生の基礎となる幼児期を、豊かな自然で過ごすことが何よりも重要だという考えた教育。現在ではデンマークで約70箇所で森の幼稚園が運営されていますが、その人気も高く、遠方から通う園児もいるようです。特に環境意識の高い保護者の方々からの支持が熱く、幼稚園の活動に熱心に協力する家庭の子供ほど優先して利用されているようです。
森に囲まれた敷地内で、園児たちは自由に遊びながら1日を過ごします。ただ、森で遊ぶということで、迷子になる園児がいると、スタッフも大変なので、森の幼稚園では「遠くに行かない」という最低限のルールが設けられ、それをしっかり園児たちが守っているのが現状。
森の幼稚園では、森で遊ぶことを中心にしながら、次世代機器(iPadなどのタブレットデバイス)など使用した遊び、されには包丁を使っての調理(3〜4歳の園児が、スタッフと一緒に調理をしていた様子には驚きました)、さらには動物(ヤギや豚、鶏)を飼っており、年に何度か開催される収穫祭の際に、その動物を屠殺して食べることがあるそうです。その屠殺するチャート(首を落とし、羽や毛を刈る作業など)も、園児たちは経験(体験)するとのことで、日本では考えられない教育が行われています。もちろんそれは”命の大切さ”を学ぶ、重要な教育だという考えのもとで行われています。
本当に自由な空間で、日本の幼稚園とは違い、生きる上で必要な経験を幼児期のころから経験していくということで、色んな意味での成長も早いと感じましたし、園児たちも非常に毎日を楽しく、充実した日々を過ごしているんだなと感じました。社会性の教育というところで「原則として読み書きを教えない」「遊びを通しての対人関係の育成」「総合教育の実践(ノーマライゼーション)」という特徴をしっかりと持ち、運営されていました。
企画広報室:石原
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